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力を合わせて自然を守ろう!

海洋ゴミ

海の侵略者

海の侵略者

海には数え切れないほどの生き物がすんでいますが、海中の世界を脅かす侵入者を実は人間が送り込んでしまっています。毎年どのくらいのゴミが海に捨てられているのでしょうか? 答えは数百万トンです。原因は、ゴミのポイ捨てや不法投棄、レクリエーション活動、漁業などさまざまです。また雨や風などにより陸地から流れ込んでいます。海洋ゴミの問題は、不適切な廃棄物処理だけでなく、大量消費社会が招いた結果でもあります。例えば、香港だけでも毎日約11,130トンの都市ゴミが発生していて、その重さは2階建てバス 742 台分に相当します!

プラスチック汚染の爆発的拡大

プラスチック汚染の爆発的拡大

海洋ゴミの 60% から 80% は、衣服や容器、家電、家具など、日常使う製品に使われているプラスチックです。この人工素材は人々の暮らしを便利にしてきましたが、使い捨て文化の普及に伴って手に負えない状況になっています。世界では 1 分間に 100 万枚のビニール袋やレジ袋が、さらに 2,800 万本のペットボトルが消費されています。そのほか、使い捨ての食器や発泡スチロール製容器など、便利でも繰り返して使うことのないものがたくさんあります。このような製品はほんの数分間だけ使うことを想定されてつくられていますが、プラスチックそのものは何百年間も残ってしまいます。分解されるまでにとても長い時間がかかるため、場合によっては 1,000 年かかるかもしれません! たとえ細かい状態になっても、すぐに自然にはかえりません。

脅かされる海

脅かされる海

海に入ってしまったプラスチックは、海の世界をずっと脅かし続けます。プラスチックは海を漂いながら、海流に乗ってぐるぐると巡りながら、特定の場所に集まっていきます。1997 年に発見された「太平洋ゴミベルト」がその一例です。そのような海洋ゴミにより、魚やイルカ、クジラ、アシカ、ウミガメ、海鳥など、少なくとも 267 種の生き物が被害を受けています。例えば、南大西洋のある区域では 1,000 頭以上のナンキョクオットセイが海洋ゴミに絡まっていたことが判明しています。また、海岸に打ち上げられたマッコウクジラの胃の中から 73 kg を超える海洋ゴミが見つかっています。さらに、太平洋のある島では、一部のアホウドリが誤ってヒナにプラスチック片を与えていたことも分かっています。もし食卓に上がる料理がボトルキャップまみれだったらどうでしょうか・・・。海洋ゴミが体に絡まった生き物は、ケガをしたり、おぼれたり、息ができなくなったりしてしまうでしょう。それだけではありません。ゴミが生き物の消化器官に詰まって餓死してしまう可能性もあります。また、海洋ゴミからにじみ出る有害物質が他の汚染物質と混ざり合い、食物連鎖を通して生き物の体内に蓄積されて、海の生態系全体はもちろん、人間を脅かすことになるでしょう。

みんなで海を守ろう!

みんなで海を守ろう!

このままでは、海はもちろん、地球全体も持ちこたえられないでしょう。きれいで健全な海を守るために、今すぐできることからはじめませんか?

  • プラスチックを海に絶対に捨てないようにしましょう!
  • リサイクル素材や生分解性プラスチックを使用した製品を選びましょう。
  • プラスチックゴミのリサイクルに協力しましょう。
  • マイボトルやマイ容器、マイバッグ(エコバッグ)を使うようにしましょう。
  • このような情報を家族や友達にも伝えて、みんなで海からゴミをなくしましょう!